Q. 意図せず残業が集計されてしまいます
A.
残業時間は、勤務区分で設定している勤務時間以外の労働時間を残業時間としてカウントされます。
意図せず残業時間が加算させている場合は、
(1)「日次勤怠画面」にて正しく勤務区分を選択しているか
(2)「勤務区分」の設定で勤務時間や所定時間などの設定が正しく設定されているか
(3)「所定勤務区分」の設定が正しく行われているか
(4)「週40時間超」の設定がされていないか
以上の4点を確認してください。
※会社様によって勤怠管理・給与計算のルールが異なり、設定方法も各社で変わってきますので一概にはお答えできませんが、ここではよくある設定の誤りを挙げております。
確認箇所
(1)日次勤怠画面の設定
(2)勤務区分の設定
(3)所定勤務区分の設定
(4)週40時間超の設定
(1)日次勤怠画面の設定
出勤時刻・退勤時刻・休憩1などの時刻が誤って登録されている
上部メニュー[日次勤怠] より、該当の勤務日の鉛筆マークを押下し内容を確認してください。
管理者にて確認する場合は、上部メニュー[レポート] > 月締状況レポート > 氏名をクリック して、該当の勤務日の鉛筆マークを押下し内容を確認してください。
ここで、休憩時間が入力されていない場合、所定労働時間を上回った時間が残業時間としてカウントされています。
以下の記事をご参考に休憩不足が発生しないよう以下の記事を参考に自動追加する方法もございます。
ご参考:
Q. 休憩を決まった時刻(12:00〜13:00等)で記録できますか?
Q. 休憩の自動追加を利用したい
なお、休憩不足については勤怠エラーレポートで簡単に 該当日、該当社員 を確認することもできます。
ご参考:
Q. 勤怠エラーレポートとは?
(2)勤務区分の設定
①[所定内労働時間]の誤り
勤務区分の項目の「所定内労働時間」を「含めない」に設定している場合、実労働時間としては正しく記録されるものの所定内労働にカウントされず全て残業としてカウントされてしまいます。「所定内労働時間:通常時間管理」に変更していただくと、正しく時間が集計されます。(よくある誤りとしては、法定外休日出勤日用に作っていただいた勤務区分が「所定内労働時間:含めない」と設定されていることにより、法定外休日出勤の勤務区分を選択した日のすべての労働時間が残業になってしまうことがあります)
※補足:「通常時間管理」と「変形労働制(フレックス含む)」について
「所定内労働時間」を「通常時間管理」を選択した場合 、所定内労働時間には勤務区分で設定した「勤務時間(XX:XX~XX:XX)」内に働いた時間が集計されます。
そのため勤務時間外の勤務はたとえ「所定時間」内であったとしても所定外労働として「残業時間」に集計されます。
「所定内労働時間」を「変形労働制(フレックス含む)」を選択した場合は、 設定した「勤務時間(XX:XX~XX:XX)」に関わらず「所定時間」を上限として、所定内労働時間が集計されます。
【参考】勤務区分クイックスタートマニュアル:P18 所定内労働時間(1/2)上部
②[みなし時間]の誤り
みなし時間が加算されている勤務区分の項目に「みなし時間」「総労働時間」「時間外労働の計算」という項目がありますが、「みなし時間」に8時間等の時間を入力し、「総労働時間」の項目で「実働+みなし時間」を選択し、「時間外労働の計算」の項目で「総労働時間」を選択していた場合、みなし時間を加えたうえで残業時間が集計されることになります。その際には、「みなし時間」の項目を空欄にしていただくことで意図せず残業が加算されることを防ぎます。
③[法定内時間外労働]の誤り
法定内時間外労働時間:含める勤務区分の項目に「法定内時間外労働」という項目がありますが、こちらを「含める」としている場合、残業(法定内時間外労働)としてカウントされます。所定7時間・法定時間外労働分の残業代を支払うルールの会社の場合、意図せず残業が加算されることになりますのでご確認ください。
④休日出勤の設定にしている
[法定外休日労働時間]や[法定休日労働時間]、またはどちらも「含める」としている場合、すべての労働時間が「残業時間」としてカウントされます。
休日出勤用の勤務区分ではない、平日用の勤務区分は上記の項目は「含めない」と設定ください。
ご参考:
Q. 日次勤怠に表示する各項目の集計ロジックは?
(3)所定勤務区分の設定
所定勤務区分(日次勤怠画面の下段の勤務区分)に「公休」と設定されている
上部メニュー[日次勤怠] より、該当の勤務日の所定勤務区分をご確認ください。
または、社員画面にて初期表示設定している勤務区分をご確認ください。
公休日に出勤をしている場合、勤務時間のすべてが残業時間として集計されてしまいます。
カレンダーや初期表示の設定を修正ください。
(4)週40時間超の設定
上部メニュー[システム管理] > 社員 > 該当社員名をクリック > [週40時間超の集計]の設定
こちらを「集計する」としている場合
週内の法定内労働時間(所定内労働 + 法定内時間外労働) の40時間超過分が
残業時間/残業時間36/法定時間外労働 の日次集計および下部月次集計欄に計上される仕組みです。
こちらを意図せず「集計する」としている場合は「集計しない」に変更ください。
[週40時間超の集計]の機能について、詳しくは以下の記事でご説明しております。
Q. 週40時間超の集計をしたい