Q.  各労働形態の計算ロジックは?

A.
各労働形態の計算ロジックを下記項目で説明します。

①フレックスタイム制
 ・共通
 ・1.所定時間超 の場合
 ・2.法定労働時間超 の場合
②変形労働時間制
 ・1年単位
③裁量労働制
④残業管理
⑤月次グラフ 画面

 

①フレックスタイム制

<共通>

法定労働時間
勤怠設定の [法定労働時間:1ヶ月単位の総枠]

所定時間
月度内 の カレンダーの勤務区分 の [所定時間] の合計

本日までの総労働時間
月初から本日まで の 日次勤怠 の [総労働時間] の合計

本日までの36対象労働時間
月初から本日まで の 日次勤怠 の [36対象労働時間] の合計

本日までの所定時間
月初から本日まで の カレンダーの勤務区分 の [所定時間] の合計 ※カレンダー区分:勤務区分下段のグレー表示の区分

本日までの法定休日労働時間
月初から本日まで の 日次勤怠の [法定休日労働時間] の合計

本日までの残業時間:36(本日までの時間外労働時間)
[本日までの労働時間:36(法定休日を除く)] – [本日までの法定労働時間]

本日までの労働時間:36(法定休日を除く) ※計算用項目なので画面表示は無し
[本日までの36対象労働時間] – [本日までの法定休日労働時間]

本日までの労働時間(法定休日を除く) ※計算用項目なので画面表示は無し
[本日までの総労働時間] – [本日までの法定休日労働時間]

本日までの所定内労働時間 ※計算用項目なので画面表示は無し
[本日までの労働時間(法定休日を除く)] と [本日までの所定時間] の小さい方

一日の法定労働時間 ※計算用項目なので画面表示は無し
勤怠設定の [法定労働時間:1ヶ月単位の総枠] で設定した時間 ÷ 月の日数

本日までの法定労働時間  ※計算用項目なので画面表示は無し
月初から本日まで の [一日の法定労働時間] の合計

本日までの法定内労働時間  ※計算用項目なので画面表示は無し
[本日までの労働時間(法定休日を除く)] と [本日までの法定労働時間] の小さい方

▼清算期間

清算期間の残業時間
清算期間の[本日までの残業時間]の合計

清算期間の不足時間
清算期間の[本日までの不足時間]の合計

 

 

<1.所定時間超 の場合>

本日までの残業時間
[本日までの総労働時間] – [本日までの法定休日労働時間] – [本日までの所定内労働時間]

本日までの不足時間
[本日までの所定時間] – ( [本日までの総労働時間] – [本日までの法定休日労働時間] ) (マイナス値の場合は0h)

週平均 (本日までの残業時間:36 週平均) ※計算用項目なので画面表示は無し
[本日までの残業時間:36] ÷ [本日までの日数] × 7(週の日数)

 

<2.法定労働時間超 の場合>

本日までの法定内残業時間
[本日までの法定内労働時間] – [本日までの所定内労働時間]

本日までの法定時間外残業時間
[本日までの残業時間] – [本日までの法定内残業時間]

本日までの残業時間
[本日までの総労働時間(法定休日を除く)] – ([本日までの所定内労働時間] と [本日までの法定内労働時間] の小さい方)

本日までの不足時間
[本日までの法定労働時間] – [本日までの総労働時間] – [本日までの法定休日労働時間] (マイナス値の場合は0h)

週平均 (本日までの残業時間:36 週平均) ※計算用項目なので画面表示は無し
[本日までの法定時間外残業時間] ÷ [本日までの日数] × 7(週の日数)

 

②変形労働時間制

総労働時間
[勤務時間] の [総労働時間]

法定内労働時間
[勤務時間] の [所定内労働時間] + [法定内時間外労働時間]

法定労働時間
勤怠設定の [法定労働時間:1ヶ月単位の総枠]

所定時間(変形労働用)
月度内 の 日次勤怠に設定されている勤務区分 の [所定時間] の合計

法定休日労働時間
[勤務時間] の [法定休日労働時間]

所定外労働時間
[勤怠設定] の [残業時間計算の対象] が
①[総労働時間 – 法定休日労働時間] の場合 -> [総労働時間] – [法定休日労働時間] – [所定時間(変形労働用)]
②[法定内労働時間] の場合 -> [法定内労働時間] – [所定時間(変形労働用)]

法定外労働時間
[勤怠設定] の [残業時間計算の対象] が
①[総労働時間 – 法定休日労働時間] の場合 -> [総労働時間] – [法定休日労働時間] – [法定労働時間]
②[法定内労働時間] の場合 -> [法定内労働時間] – [法定労働時間]

 

<1年単位>

対象期間の総労働時間
対象期間の [総労働時間] の合計

対象期間の法定内労働時間
対象期間の [法定内労働時間] の合計

対象期間の法定労働時間
勤怠設定の [法定労働時間:1年の総枠]

対象期間の所定時間(変形労働用)
対象期間の [所定時間(変形労働用)] の合計

対象期間の法定休日労働時間
対象期間の [法定休日労働時間] の合計

対象期間の所定外労働時間
[勤怠設定] の [残業時間計算の対象] が
①[総労働時間 – 法定休日労働時間] の場合 -> [対象期間の総労働時間] – [対象期間の法定休日労働時間] – [対象期間の所定時間(変形労働用)]
②[法定内労働時間] の場合 -> [対象期間の法定内労働時間] – [対象期間の所定時間(変形労働用)]

対象期間の法定外労働時間
[勤怠設定] の [残業時間計算の対象] が
①[総労働時間 – 法定休日労働時間] の場合 -> [対象期間の総労働時間] – [対象期間の法定休日労働時間] – [対象期間の法定労働時間]
②[法定内労働時間] の場合 -> [対象期間の法定内労働時間] – [対象期間の法定労働時間]

 

 

③裁量労働制

みなし時間
月度内の日次勤怠で登録されている勤務区分 の [みなし時間] の合計

法定外休日労働時間
月度内の日次勤怠で取得した [法定外休日労働時間] の合計

法定休日労働時間
月度内の日次勤怠で取得した [法定休日労働時間] の合計

裁量労働時間
[みなし時間] + [法定外休日労働時間] + [法定休日労働時間]

 

 

④残業管理

[残業管理(年間)]>[本日までの残業時間]
年度初日から当日までの [残業時間:36] + [法定休日労働]

[残業管理(年間)] > [残業可能時間]
[勤怠設定(派遣社員は派遣契約) 36協定 特別条項 1年間] – [残業管理(年間) 残業時間:36]

[残業管理(月間)]>[本日までの残業時間]

 労働形態:一般
月初から当日までの [残業時間:36] + [法定休日労働]

 労働形態:フレックスタイム制(所定時間超) 且つ [勤怠設定] > [集計期間・36協定]タブ > [残業管理レポート 残業時間:36] が [フレックスタイム制(所定時間超)の社員は所定超で計算する]
[本日までの36対象労働時間] – [本日までの所定時間]

⇨こちらの [残業管理レポート 残業時間:36] が [フレックスタイム制(所定時間超)の社員は所定超で計算する] 設定はお客様の環境ではご設定いただけませんので、ご希望の場合お問い合わせ(HRMOS勤怠にログイン済みのブラウザから開いてください)いただければ幸いです。

 労働形態:フレックスタイム制 且つ [完全週休二日制の特例] が [対象]
[本日までの36対象労働時間] – [清算期間内の所定労働⽇数×8時間÷月の日数×本日までの日数]

 労働形態:フレックスタイム制 且つ上記以外
[本日までの36対象労働時間] – [本日までの法定労働時間]

[残業管理(月間)] > [残業可能時間]
以下の①か②の最小値
①「([特別条項 月平均] × n) - nヶ月分の合計残業時間」 の 「n が 2~6」 の場合の最小値
②[特別条項 1ヶ月] – 残業時間

 

 

⑤月次グラフ 画面

通常
[所定内労働時間]

残業
[残業時間] の内 [深夜時間] と 重ならない時間帯 の 時間
例)[残業時間] 21:00 ~ 23:00 の場合、 21:00 ~ 22:00 が 残業

深夜残業
[深夜時間] の内 [残業時間] と 重なる時間帯 の 時間
例)[残業時間] 21:00 ~ 23:00 の場合、 22:00 ~ 23:00 が 深夜残業

参考記事:
フレックスタイムと変形労働時間制の設定上の違いは?
▼変形労働時間制の設定について:【変形労働時間制】設定の流れについて
▼フレックスタイム制、裁量労働制の設定について: クイックスタートマニュアル をご参照ください

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